2008年04月23日

素敵な(景色の)戸建物語その4

> よーし!買いだー。

> うーん、そのまえに念のためもう一度近所の方に話を聞こうかな。


だんだんテレビみたいになってきました。さっきまでの場面をCM明けで繰り返すヤツ。


 丁度お葬式なのか、黒い服を着た人たちが数人ふらふらしている。
 タバコすって暇そうなので60ぐらいの男性に聞いてみた。

 あのーご近所の方ですか?あの家売りに出ているんでちょっと検討しているんですけど、なにか変なことは無かったですかね?

 あー、あれは特にそういう話は聞かないなあ。



 をーよしよし、ますます買う気だ。


 家の前に戻ったら、はす向かいの家に人影が見えたんで、ついでだから聞いておこうと。

 あのーあの家売りに・・・以下省略

 あ、あれですかー。あまりお勧めはできないんですよね。
 
むむむ!なんでしょう?

 数年前にあの家で住んでた人が亡くなって、一人暮らしだから発見が遅れて腐乱してしまって、すごいにおいになってたんですよ。
 
 ひょーひょーひょー、こわばっていく顔2つ。随分モチベーション低下だ。

 え、でも真向かいの方に聞いたら特にそんなことは無かったって仰っていたんですが。

 まあ、この辺は古くからあるから閉鎖的なのか、私も引っ越して来て10年ほど経ちますが最初の5年ぐらいは相手にされなかったんですよ。やっと近頃は溶け込んできましたけどね。いい人が来てくれるんならそのほうがいいんですけど、やっぱりこういうことは言って置かないとねえ。


 コレ聞いた妻はもうだめという感じだ。
 おいらは、まあ安いから何とかなるかも?ちょっと気持ちは悪いけどねえ。多数決でとると2:1でどちらかがうそつきということになるのだが・・・
 あの部屋の中の枯葉は、腐乱死体の強烈なにおいを取るために、窓を開け放っておいたために入ってきたのではないか?
 そういえば、天井がぬれてないところの床にも雨染みがあったから、これは窓から吹き込んだ雨なんだ!
 
 あー、長いこと使っているスリッパを持っていったけど、死体があった上を歩いてしまったかも?
 
 おいらは知らなかったが、妻は若い頃なにかオカルトっぽい経験をしてしまい、それ以来こういうことには拒絶反応を示している。


 
 これは一つ不動産屋さんに調べてもらわないとなあ。
 
 あのー腐乱死体があったって聞いたんですけど、そのへん調査してください。


 2日ほどして、答えが。

 一人暮らしの人が病死して、3日後ぐらいに勤め先の方が見に来て亡くなっているのが分かったと。それは2月だから寒いんで腐乱はしなかったでしょう。


 ほーほー、じゃあいいかも?と思ったのだが、そうすると自宅にするなら妻はいやなようだし、賃貸に出すときにも、近所でそういう話が(尾ひれが付いていたのかもしれないが)あとで分かったら怒る人もいるだろうなあ。重説に書かなくても違反にはならないにしろわざわざそういうのは厳しいかなあ。


 このへんで妻の心象風景には、ひとりで夜を過ごしたときに、なぜか案内の不動産屋さんの顔をした亡くなった男の人が出てきて、苦しーよー、助けてクレーと行ってにじり寄ってこられる。とか、使ったスリッパはもう見たくないと言って、捨てることになったりしたり、喜んで書いていた間取りの図面もあっという間に捨て去っていたり、預かった鍵は玄関の先のほうに見ないように見ないようにして、見たくないからすぐに返してよ、そうでないなら車に乗せといて。

 普通家の中で死ぬじゃんか!というと、そんなことない人は病院で死ぬんだとか、なにせもう何も受け付けない状態だ。

 家の中で人が亡くなるのはもうだめだと。半泣きになってかかわり持ちたくないという妻に、そこまで言うならじゃあ鍵返してくるよと。



 不動産屋さんは、私も考えたんだけど、自分で住むなら気にしなければいいんだけど、人に貸すこと考えるとちょっとわざわざそういうのにしなくても、また、何かあったら連絡します。


 ということで、長かったこのシリーズも終わりになりました。


 妻はというと、やっぱり新築よと言って新築の間取り図面をいそいそと書いております。
posted by おざわ at 15:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 不動産売買 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーーん、やっぱ、そういうことじゃ、しょうがないですね。(ToT)
Posted by おかず at 2008年04月25日 12:37
おかずさん、まいどどうも。

ねえ、そんなことで。次ぎ行ってみよ〜と言うわけですね。
Posted by おざわ at 2008年04月25日 13:39
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